今回はこの疑問に宅地建物取引士の資格を持っており、不動産投資を行なっている私が答えていきます。
宅建士であり不動産投資をしている僕から初心者の方に向けて発信をしていきます。
税金のことは複雑で本当に頭が痛くなりますよね。
しかしこの記事では出来るだけ分かりやすく解説していきますのでぜひ最後までご覧ください。
税金の基礎知識
まず先に税金について解説しなければなりません。
所得税は10個に分かれていて、不動産投資のインカムゲインを狙った場合不動産所得として計上されます。
計算の方法としては家賃収入ー経費で計算され、所得が上がれば上がるほど課税される累進課税制を取っています。
課税される所得金額計算法
引用:freee 確定申告の基礎知識
給与所得が600万円・不動産所得50万円・所得控除50万円の場合
600万円×20%ー42万7500円=77万2500円
ついでに住民税の計算もしていきましょう!
住民税は一律で10%ですので、600万×10%=60万円
課税される所得が600万円の人は137万2500円の税金を納めることになります!
個人と法人どちらが良いの?
ここまでざっと税金の基礎知識を説明した上で、さっそく個人で法人どちらが良いの?という疑問に答えていこうと思います。
中小法人の法人税の実効税率は現在33%なので先ほどの個人の表と比較すると、一般的には課税所得が900万円を超えてくると法人にするか検討し始めた方が良いということになります。
引用:税理士法人 常陽会計
個人の特徴
ここで個人のメリットとデメリットと、どのような人が個人で事業をするのが向いているのかをまとめました。(開業した時の場合)
個人の特徴
・メリット
1.開業の費用がかからない
2.青色申告で利益から最大65万を控除することができる
1.青色申告の最大65万控除を受けるには少し複雑な帳簿をつけなければいけない
・向いている人
青色申告とは簡単にいうと「白色申告と比べてちょっと複雑になるけど、その代わり所得控除などの特典をあげるよ」といったものになります。控除額は10万円と65万のどちらかを
白色申告は手間がかからないけど控除もないといったイメージです。
この2つのどちらかを確定申告の時にしなければなりません。
takeshiが言ったように青色申告にはメリットが確かに大きいです。ですけど65万控除のために手間のかかる帳簿をしなければいけないし、65万控除といっても実際に減る金額は数万ぐらいです。
だから開業届の手間もかからないし、ワンルーム程の規模の大きな利益が見込めない投資の場合は白色申告のことも考えておくといいですね。
法人の特徴
次に法人のメリットとデメリットと、どのような人が法人で事業をするのが向いているのかをまとめました。
法人まとめ
1.経費の幅が個人よりも広くなる
2.信用力が高い
3.赤字を9年繰り越しできる
1.法人にするのに20万〜30万円かかる
・向いている人
会社員のための確定申告
もしあなたが会社員の方であれば会社が税金のことを全てやってくれるため、税金のことがあまりよく分からない方が多いと思います。
しかし不動産投資をする場合は確定申告をしなければなりません。
確定申告は難しいと思いがちですが、ほんの少し勉強することですぐ理解でき、節税により税金の払い戻しにも期待できます。
ここでは普段何をすれば良いのかと、確定申告の方法を解説していこうと思います!
引用:switch
一年の流れとしては、上の画像のようになっています。
確定申告の3ステップ
- 3月15日の青色申告承認申請書の提出をする
- 日々の帳簿付けをする
- 確定申告をする
1.3月15日の青色申告承認申請書の提出をする
一つ目が青色申告承認申請書の提出です。
3つの中で一番簡単なのでさっと確認していきます。
青色申告承認申請書の流れ
2.会計ソフト上で青色申告承認申請書を打ち込み、印刷
3.近くの税務署に提出
とっても簡単ですよ!
会計ソフトはこの記事を参考にして選んでみてください。
2.日々の帳簿付けをする
ここでは国税庁が配布している帳簿の記帳のしかたというのを参考にして、私が帳簿付けのやり方を分かりやすく解説していきます。
不動産投資をする時は、以下の4つの帳簿をつけなければいけません。
- 収入帳: 賃貸料、礼金などを受け取った場合はこちらにつけます。
- 経費帳: 普段の経費を記入します。(どんなものが経費になるかはこちらの記事を参照)
- 現金出納帳: 手元にいるらあるかを記帳
- 固定資産台帳: 減価償却資産を計算するために帳簿
3.確定申告をする
いよいよ確定申告です。今までの帳簿付けを無駄にしないように頑張る時期です。
確定申告の3ステップ
- 開業届けをしている場合1月に確定申告の書類一式が届く
- ネット(24時間)または税務署へ提出
- 納税または還付
師匠の一言
しかし確定申告が分かるようになると経理にも強くなりますし、節税できるようになります。